うつ病について: 受診に関して

受診に関して

・周囲が無理に受診させることは避けたい。
・ともに問題を解決していく、という姿勢が望ましい。
・受診に同伴することも役に立つ。

最近では、精神科や心療内科のクリニック(診療所)も増え、自分から気軽に受診する人が増えています。しかし、うつ病ということを本人が認めていない場合、受診を勧めてもなかなか受け入れてもらえないことがあります。
その場合、周りの人が無理強いをしたり、行き先を告げずに突然連れていったりするのは、好ましくありません。「体重が減ったのではないか」「睡眠が十分とれていないようだ」など、具体的な症状をあげて、医療を利用するという方法があることを納得してもらうのがいいでしょう。
受診の際に、家族や周りの人が患者の言葉を補ったり、担当医師の説明を一緒に聞くことも役に立ちます。病気を治療していく上で、家族の対応は極めて重要な位置を占めます。『一人で病気に向かうのではない』という感覚は、大きな支えになります。
医師を選ぶ際には、①医師との相性、②病気について適切な説明があるか、③薬が多すぎないか、④通院しやすいか、といったことがポイントになってきます。
うつ病では、比較的長期間の治療が必要になります。基本的には、同じ医師にかかり続けるのが理想的ですが、疑問に思ったことを聞けなかったり、ひどく疲れてしまうような場合には、望ましい治療ができません。不安や疑問があれば、別の医師にセカンド・オピニオンを求めるという方法もあります。