うつ病について: 周囲の人が気づくうつ病のサイン

周囲の人が気づくうつ病のサイン

・周囲の人には、病気の存在がわかりにくいことがある。
・言動面での変化、仕事面での変化、身体面での変化に気づくことで、治療につながることもある。


うつ病の人は、調子が悪くても一人で頑張ってしまうことが多く、周囲の人には病気がわかりにくいことがあります。しかし、うつ病の治療には周囲の支援が必要ですし、周囲の人が病気に気づくことが、治療の第一歩になることもあります。気づきやすい変化として、下にあげる3つがあります。
気になることがあれば、その人の以前の状況と比べてみるといいでしょう。その変化が長い間続いているようであれば、病的なものかもしれません。気持ちが落ち込むことは誰にでもありますが、普通は2週間もすれば回復します。それ以上続く場合には、うつ病などの可能性があります。

■言動面での変化
うつ病のサインとして最もわかりやすいのは、「口数が少なくなる」「ため息が増える」「つきあいが悪くなる」ことです。自分が思うように動けないことや、周りの人に気持ちを理解してもらえないことから、「イライラする」こともあります。

■仕事面での変化
仕事をするエネルギーが足りなくなり、遅刻や欠勤が増えたりします。仕事の進み具合が遅くなり、ミスも目立つようになります。また家事をこなすことが難しくなり、献立を考えられなくなったり、食事の支度ができなくなったりします。

■身体面での変化
「だるい」「頭が痛い」「食欲がない」などの症状を訴えるようになります。また、寝つきが悪く、早朝に目が覚めたりするため、睡眠不足に陥り、周りの人からは日中眠そうに見えます。